impracticable theory 机上の空論

ポータブルオーディオ 主にカスタムイヤーモニター

手持ちのカスタムイヤーモニターを試聴させたい場合はゼンハイザーのダブルモールドイヤーチップ!

自分の耳にぴったり合っているだけに、他人に試聴させるのはとても難しいですね。
たまに合う人もいますが、ポートの向きか合わなくてちゃんとした音を聴けなかったりします。

そんな時にはゼンハイザーのダブルモールドタイプのイヤーチップが最適!
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他のイヤーチップと比べて素材の伸びかいいので、カスタムイヤーモニターのカナル部にフィットしてくれます。
これは布教にはマストアイテム!
お店で見かけた時はぜひ確保してみてください。

FitEar Monet (萌音)

 
萌える音とは何でしょうか?
そんな名前をつけられたイヤモニは果たしてどんな音を奏でるんでしょうか?
 
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アニソン専用イヤホンということで大きな反響を呼んだ萌音のレビューです。
とてもレビューが難しい機種で、もうレビューをアップするのは不可能なんじゃないかと心が折れかけましたが、何とか書きました。
最初の方は意味の分からない作文なのでレビューだけ見たい人は飛ばしてください。
 

 

 

 
  • よくわからない文書
もともと萌音は、自分がふと「Private 333の低音ドライバのCIがデュアルになればいいのに」とつぶやいたのを、須山さんが「やりましょう」とのってきたのが始まりでした。
334DWという話だったんですが、その後なにをとちくるったのか、もとい思い立ったのかアニソン専用機と構想が生まれ、あれよあれよというまに坂本萌音というキャラクターまで確立されていました。
その後クローズドベータとして引き受け、iPhone5との致命的な相性問題やバランス駆動時の対策、ケーブルマッチング等々、紆余曲折をへて現在の構成になりました。
 
実際聴いてみてアニソン専用機としてどうなのよ、というところについては、はっきりいっていわゆる萌ソングには絶対的に合いません。
堅く重いローに超高音にピークを持たせた独特の繊細な高音、そして引いたところから鳴る少しかさついたドライなボーカルレンジといった具合に、むしろボーカルにフォーカスをおいた曲が一番苦手と言っていいでしょう。
そんな音でアニソン専用機と名乗って何が萌えなのか、と言われるとそもそも萌えとは何なのかよく分かっていない自分にはますます答えに窮するところではありますが、むしろ自分が好きな音だったらそれが萌えなんじゃないかな、と思い始めてきました。
もうはっきり言いますが、自分にとって萌音というカスタムイヤーモニターは、CI*2の低音の聴くための機種です。
堅く鼓膜を蹴っ飛ばすような、これ以上低音を持ち上げると解像度が落ちてしまう限界を狙ったかのような、CI*2でしか出せない気持ちがいい低音を聴くための機種、むしろそれ以外なんてどうでもいい、それが萌音です。
 
 
と、若干気持ち悪い作文を書いたところでレビューに移ります。
 

 

ここからレビュー 
 
  • ドライバ構成
ドライバ構成は3ウェイ3ユニット4ドライバーと公式には書いてありますが、本当は2300が一つ・EDが一つ・CIが二つなので3ウェイ4ユニット4ドライバーなんじゃないの?と須山さんに質問したところ、CI*2で同一のドライバを使っているので1ユニット扱いにしていると言っていた気がします。
各ドライバの担当は予想ですが、2300が最高音、EDが中高音、CI*2が低〜中音を担当していると思います。
Private 333は2300とEDの担当がかなりの帯域かぶっていたんですが、萌音はとっても3ウェイな感じになっていて驚きました。
 
  • 低音
音としては、最大の特徴は低音の量と解像度。これ以上音圧を上げると解像度が下がるという限界まで音圧を高め、それでいて音のエッジを感じるような解像度はあるというある意味究極のバランス。
000ケーブルの特徴も相まってセパレーションは素晴らしく、パーカッション系は聴いていてとても楽しいです。
とにかく低音に関しては手持ちのカスタムイヤーモニターの中で最高です。
 
  • ボーカル
ボーカルは萌音が一番苦手な帯域で、少し引いたところから乾いた感じで鳴らします。
ボーカルを声としてではなく楽器の一部として扱うようなイメージでしょうか?あまりにドライなので時々聴いていてつらくなることもあります。
といってもこもったりする事はないので、はっきり聞き分けすることはできます。
歯擦音は少なめですが、超高音にピークがあるので量感は少ないのに痛いという不思議な感覚。
 
  • 高音
高音は独特で、中高音が相対的に少ないのに変わらず超高音はかなり強いです。
ベースモデルの333の特徴的なキラキラ感はほとんどないので、あれをイメージしている人は随分裏切られるかと。
組立工作員さんのブログにf特の測定結果がありますが、10〜15KHzにかけて強烈なピークがあります。
そのため、ハイハットなどは音圧的に物足りないのにしっかり耳に残ります。
ユニバーサルで近いのはソニーのXBAシリーズの3ドライバ以上の機種。この時点でかなり人を選ぶ音ということはわかると思います。
非常に細い音で粒が細かいので超高解像度に聞こえます。
このあたりが全体的な解像度にも影響してそうですね。
公式のサイトにも倍音成分がどうたらとかかかれていたと思います。
ピアノが若干ビビったりするのはTWFKと似たような感じで、中高音のおなじ帯域を別種のドライバで鳴らす場合にどうしても起きてしまうのかな?とか思っています。
 
  • 全体として
全体的な印象として、ほかの機種にないところは、ボリュームをかなり絞っても解像度を失わず、音の印象が変わらないことです。
もちろん低音を楽しむにはボリュームをあげた方がいいですが、難聴の心配もあるので少音量でもしっかりと聴けるのは嬉しいですね。
あと、古めの録音で聴くとびっくりするほどよくなったりします。やっぱり古めのアニソンで調整したんでしょうね。
 
  • ケーブル
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同梱されているケーブルはFitEar cable 000。ケーブル単体だと3万円、高い!! 当初は001ケーブルがバンドルだったのですが、000ケーブルとの相性がとてもよかったので須山さんに進言して000ケーブル搭載となりました。
非常に繊細なのに力強く前に前に出てくる音で、セパレーションも抜群。バランスもどこか嫌うところなくと素晴らしいケーブルなのですが、有り得ないくらい堅くては太いです。常用にはちょっとつらいような…
 

他の純正ケーブルの相性

 

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001は000と比べると解像度は少し甘くなるのですが、音場が立体的になりリスニングには向くかなと。甘さはありますが結構好きです。
 

 

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002・003(このケーブルは線材は同じコルサンのもの)は低音が随分と柔らかく、高音のピークが少し下の帯域に下がり音が外に外に広がるようになります。
ロックとか元気な曲を聴くには一番いいかもしれません。
 

 

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004ケーブルは高音も低音も下がるのでまったり系に。低音が強すぎたり超高音が刺さってつらいと思う人にはよい選択肢かと。ちょっとボーカルも聞きやすくなります。
 

 

 

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おまけでALOのバランスケーブル。バランス化しているので聞き比べはできないですが、000ケーブルと比べるとそうすごいということもなく… バランス化をしないのであれば000を買うほうが良さそうです。
 

 

 

 
  • シェル

写真は比較のために333と一緒に撮っています。左が萌音、右が333です。

 

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シェルの出来映えは相変わらず素晴らしい、というかここ数年で更によくなっています。
須山カスタムすげーーー!というところですね。
フィッティングでいうと以前作成した333の造形が完璧だったのですが、今回はあえてカナルを長く作ってほしいと依頼してみたところ、あり得ないほど長いカナル部になりました。
第二カーブからさらに4ミリほど。これは他のメーカーでは不可能で、シリコン素材を扱うメーカーでもあるかどうかという長さ。アクリルシェルではまずあり得ません。
 
その代償として音導管が先端でまとめられてしまいましたが、低音と中音用のドライバなので音質的なデメリットはほぼありません。音響抵抗も独立して設定できます。
というか、第二カーブを過ぎたところまでは3ポートできてるので完全にカナルを長くする代償ですね。
カナルを長くしたメリットとして、遮音性がさらに高くなり完全にフィットした場合歩道ズレなくなりました。
長めのヘリクスと相まってがっちりロックするような装着感です。
反面、少し耳が腫れるような体調の日には装着はつらいです。一般的にはおすすめできる長さではありませんね。カスタムイヤーモニターに慣れていない人はカナルは短めから普通がいいでしょう。
あと、MHシリーズの頃からかシェル内ほど配線が銀色の太い単線になっていますね。
シルバーコーテッドのOFCだとか言っていたとと思います。聞き比べ出来ないので音質的な影響は不明ですが。
 

 

 

 
  • 音響抵抗
音響抵抗設定は人に応じて変更する場合もあるようで、確定したスペックはないですが、個人的に好みなのは2300は音響抵抗なし、EDにオレンジ、CI*2にオレンジです。
 

 

 
  • まとめ
で、色々書き連ねておいて、結局音いいの?というと…
はっきり言うと、オススメできる機種ではないです。
個人的にはCI*2な低音が最高なのでとてもよいのですが、ボーカルのかさつきや超高音のピークが気になったりで長時間聴くのはつらいかなと。
もうちょっとネットワークの追い込みが出来たんじゃないかとも思いますが、逆に言うとかなり攻めたバランスです。
質は極めて高いのは間違いないので、人を選ぶ名機となりそうです。
最近は気合いを入れて聴きたいときに使っています。
でもやっぱり約16万は高すぎだと思います。
8〜9割くらいの人はMH335DWと000 ケーブルを買った方が幸せになれるんじゃないかなと。こっちのが高いですけど。
 
 
  • 買うべき人・買ったら後悔する人
買うべき人
低音スキな人
BAは低音出ないと思ってる人
エッジ感がある音が好きな人
チャンネルセパレーションはきっぱりとという人
解像度命な人
やっぱり低音ドライバはCI×2に限るな!という人
やっぱり高音ドライバは2300に限るな!という人
 

買ったらたぶん後悔する人

低音の量はいらない人
ER-4や333の高音が好きな人
歯擦音が苦手な人
超高音が苦手な人
密度が高い音が苦手な人
ボーカルはくっきり一本芯が通ってないとって人
ウェットなボーカルが好きな人
カスタムでもコストパフォーマンスを求める人
 
 
 
 
 
 

相互リンク [ 自作カスタムIEM雑記帳 ]様

自作カスタムスレでおなじみの組立工作員さんのブログ、自作カスタムIEM雑記帳と相互リンクしました。

カスタムイヤーモニター使いはもとより、ドライバの型式に過敏な反応を示してしまう人はチェックしておくべきブログかと思います。

カスタムIEM使いであれば一度は夢想する"ぼくがかんがえたさいきょうのかすたむいやーもにたー"を自分で作ってしまおうというある意味茨の道を進む人たちがいるのですが、その筆頭がおそらく組立工作員さんでしょう。

コンシューマ向けのカスタムイヤーモニターは比較的若い市場で、エンドユーザーが開発に関わりやすいという面はありますが、まず自分で作ってしまうというすばらしいアグレッシブさですね。

組立工作員さんには自作カスタムのなにかの参考になればといくつかの手持ち機種をお貸ししています。

今後が非常に楽しみです。

少なくとも、きちんとブログを書くと言うことは見習わなければ...

Heir Audio, Heir 8.A with Magnus 1 Cable レビュー

 

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レビューというかメモです

昔のメモも一緒に貼っているので時系がおかしいかもしれません

 

  • サマリ

 かなり極端な低音より

高音は刺さらずドンシャリではない

高音の伸びはかなりあり、必要分は出ているのでこもりはしない

が、やはり高音の量は不足してると思う

恐ろしく滑らかで、凄まじく高解像度

エッジを削いだ滑らかさではなく、ただひたすら高解像度を追い求めた結果の滑らかさ

8.Aを聴いた後はどんなIEMも"薄くて荒い"と感じる

音場は広いが、高音・中高音が後ろに下がっているのでそう聞こえるようだ

シェルはとてもきれい。フィット感もいい

 

 

  • ドライバ 
低音用にCIが二つ、ミッドにTWFK一つ、高音用にTWFKが二つ
シェルの中に整然とならんだ3つのTWFKが美しいですね
この構成だと5ウェイになると思うんだけど(TWFK単体で2ウェイなので)、公式には4ウェイ
どうやってネットワーク組んでそう呼んでいるのか全然わかりません
帯域ごとに個別に聞き分けていくとやっぱりそれぞれのドライバ固有の音がします
でもそれらを組み合わせて出てくる音はとっても独特
 

  • 低音 
8.Aの最大の特徴は低音
まさに頭蓋骨を揺さぶるような低音の音量と解像度は素晴らしい
CI×2の利点を余すことなく活用している
ここまで低音の音圧を確保して破綻させないのはすごい
音圧は高いが全てに制動が聴いており籠もり感は皆無
(ちなみにこのブログで音圧というと音量と同義。よくわからない低音の何かとは違います)
他の帯域としっかり分離しているが、低音の量が多いのを好まない人には重たいかも
 
 
  • ボーカル

 

ボーカルは独特

UE10のそれに近く、くっきり芯の通った音ではなく頭の中で広がって歌う

女性ボーカルのしっとりとした感じはボーカル好きならぜひ聴いてほしい

低音が強いのにボーカルレンジと被らない

低音につられて男性ボーカルの腰が低くなるのは仕方ない…

高音が前に出ないのでギターに鮮やかさはない

歯擦音はほぼ皆無。絶対にささらないチューニング

 

 

  • 高音
高音は音圧は高くないが凄まじく伸びる
高音だけに着目すれば、こんな音があったのかと聞き慣れた曲から再発見するほどの解像度はある
非常に高いところまで延びている気がするのはTWFKをパラレルで2つ使っているからか
TWFK独特のピアノのビビりのような不快な音は若干ある。これはどっちかといえば中音だろうか?
でも他の音域より引っ込むので、物足りないと思う人も多いはず
というか自分は物足りない 
すごくいいんだけどもうちょっと量が欲しいなーと思い続けて聴いている
ケーブルマッチングである程度の改善は可能
 

  

  • シェル

シェルの造成はかなりよい

クリアシェルで作ってもらったけど、通常のオーダーではクリアシェルはありません。追加オーダーが必要

シェルの透明感は高く曇りはないし、気泡やゴミもない

ヘリクスロックは長め、カナルもかなり長め(そうオーダーしたから)

装着感も良好

須山さんに次ぐフィット感

が、コネクタがゆるい

最初はキツいんだけど、すぐに緩くなる

ケーブルからすぐに外れる

そして落ちて割れた

ので今修理の旅に出ています

写真が少ないのはそのためです

 

 

  • Magnus 1 ケーブル
Magnus 1 Cableについて 
低音よりでボーカルはふわっと広がり、高音は少し遠くから繊細に
チャンネルセパレーションも良好で音場はかなり広く感じる
8.Aと全く同じ印象で、Heir Audioが目指す音の方向が伺える
8.Aとあわせると特徴はより顕著になるが、高音の不足が感じられる
低音がちょっと物足りないような他のCIEMと組み合わせるとよいかも
基本的にしっとりとした音になる
ケーブルによる音の変化は随一だと思う
リケーブルを検討してる人は考慮に入れてほしい逸品
ピンがちょっと太いようなので他の機種に使う人は要注意
ケーブル自体は埋め込みソケットに対応してる
取り回しは良好でUE純正やESケーブルと同じくらい柔らかく絡みにくい
コネクタが大きくて重いので注意
 

 

 

  • そのほかのケーブルとの相性
ちなみに8.Aとケーブルマッチングしてみて一番いいと思ったのはUE純正ケーブル
高音の引っ込みがなくなり、よりフラットになり、音場・分離も良好
BARKSのベタ褒めレビューもUE純正を使用してたはず
試したのはUE純正、旧UE純正(三芯の)、JH純正、ESケーブル、JH Cable(ALOの)
 

  

  • アンプとの相性

picoと組み合わせると8.Aが柔らかい音でMagnus 1 Cableが柔らかい音でpicoが柔らかい音で、とあいまってすごく柔らかい音になる

万人受けはしないけど一聴の価値はある独特の音

Protectorでバランス駆動すると、濃さと滑らかさがバランス駆動時の拡がりを埋めるようでまるでヘッドホンで聴いてるかのように感じる

バランス駆動はぜひ試して欲しいところ

というかメインはバランス駆動で聴いてます



  • 買うべき人/買うべきでない人
 - 買うべき人 - 
低音スキな人
BAは低音出ないと思ってる人
滑らかな音が好きな人
広い音場が好きな人
解像度命な人
やっぱり低音ドライバはCI×2に限るな!という人
やっぱり高音ドライバはTWFKに限るな!という人
 
 - 買ったらたぶん後悔する人 - 
低音の量はいらない人
高音はシャッキリしてないといやな人
ボーカルはくっきり一本芯が通ってないとって人
エッジ感がある音が好みな人
中華製はちょっと不安…って人
TWFKのピアノが痛ーーーって人

 

 

 

  • まとめ

 とっても濃くて とっても滑らかで とっても低音が強い

けっこうオススメできる。購入検討はしてみるべき

ユニバーサルで音のバランスが近いのはAppleの新機種、EarPods。質は比較にならないですが、印象はおおむね近いです

高音一割増し、低音二割減くらいのバランスになったらいいのになーと妄想する日々…

 

 

Mage → JH13 → 8.A

はてなブログ移行第一弾です 

 

カスタムイヤーモニターの中古市場は値崩れしにくくていいですね

乗り換えやすくなります 

ということで、近いうちにHeir AudioはHeir 8.Aのレビューを書きます

 

近いうちにといってもこのブログの更新頻度を考えると…??

digiZoid ZO2 レビュー

digiZoidからZO2というアンプを買ってみました。
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通常のポータブルアンプではなく,イコライザーアンプというカテゴリーになるようです。
購入は簡単で,Paypalのアカウントさえ持っていれば,あとはカートで購入できます。送料込みで9000円弱。やすい。
到着までおよそ12日ほど。最近は個人輸入も簡単になって気軽に買えていいですね。


ZO2はイコライザーアンプで,低音の増強に特化しています。
通常のアンプ機能(ボリューム全体をあげる)もあるのですが,それと独立して低音部だけをあげることが出来ます。
メーカーのサイトを見るとわかりやすいイメージがありますね。
http://www.digizoid.com/zo/


はじめにことわりをいれますが,ZO2は質のいいアンプとは言えません。欠点が多くあり音質は値段なりのものか少し落ちる程度のものです。
解像度は低く,音場は広くありません。ホワイトノイズも大きいですし,操作系は致命的に使いにくいです。
でもこのイコライザー機能,聴いていてとても楽しくなります。
頭中に響き渡る低音を奏でることが出来,このイヤホンからこんな音が出せるんだと新しい発見をすることが出来ます。
ライブハウスの大型スピーカーの前で聴いてるかのような低音がプレイヤーより小さなアンプの中から出てくる。これはほかのアンプで得ることの出来ない体験だと思います。
プレイヤーのイコライザーと合わせると,頭が揺さぶられるような低音が出てきてとても楽しいです。


こういうポータブル用のイコライザが今後どんどん増えてくると,また楽しい世界が広がりそうですね。


レビューと言うほどの長さもないですが,久々のブログのリハビリにはちょうどいいくらいかもしれません。
では,また。次はJH13のレビューを書きたいです。