impracticable theory 机上の空論

ポータブルオーディオ 主にカスタムイヤーモニター

VMwareでシンクライアント

以前からずっと考えていたんですが。
仮想化するならシンクライアントもできますよね

ということでデスクトップ機のVistaVMware Server 2をインストール



ゲストOSにSUSE Linux Enterprise Desktop 11(SLED11)を構築
SLED11にはNomadというCompiz対応のXRDPサーバがインストールされているのですが、VMware上ではCompizを有効化できないのであまり意味がありません。



ということでVMware Server 2標準のWebコンソールで外部PCからアクセスするようにします。


母艦

















 
SLED 11
VMware Server 2.0
OS Vista Enterprise
HW 780G Phenom X4

PhenomAMD-vで仮想化支援がついているので速度的にも有利ですね。


クライアント機














 
VMware Server Console 
OS Windows or Linux
HW ノートPC


クライアント・VMware Server間の通信はHTTPSで接続されているため、素のRDP等より安全かな。
これならnetbookをフル機能のコンピュータとして使用できるので高性能のノートPCは必要ない!!
Type Pあたり検討してみようかな〜 モバイルWiMAXが標準搭載されるといいんだけど。





仮想環境で意外と面倒くさいのが,ゲストOSのスタートアップ・シャットダウン管理ですね。
VMware Server 2.0では標準でホストOSとの連動機能が搭載されているので便利です。
意外と情報が少なかったのでスクリーンショットとともに説明を書いておきます。

まずはVMware Serverに接続し。。。
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InventoryでホストOSを選択,右ペインのCommandsからConfigure Options→Edit Virtual Machine Startup/Shutdown をクリックします。


そうするとこのような画面が表示されるので
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一番上の Allow Virtual....という項目にチェックをいれます。

その直下の二つの項目は標準の挙動です。
複数のOSを管理しない限りは個別の設定で対応して問題ないかと。私はデフォルト設定は変更していません。


つぎに,Startup Orderの項目で該当のOSを選択し,Move Upで優先度を上げます。
写真ではSLED11になります。



該当のOSを選択した状態でEditをクリックすると個別の詳細設定をおこなえます。
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Startup Settings,ホストOS起動時に設定はデフォルト設定のままにしています。
デフォルトではホストOS起動から120秒後にゲストOSが起動されます。

Shutdown Settings,ホストOSシャットダウン時の設定は個別にゲストOSがサスペンドされるように設定しています。
サスペンド(VMwareでのサスペンド。ゲストOSのハイバネーションではありません)は数秒で完了するので遅延は60秒に設定しています。
Use specified settings
Shutdown Delay: 60 seconds
Perform shutdown action: Suspend




これでいちいち手動でゲストOSを起動する必要はなくなり,シャットダウンの際も安全にサスペンドされるのでデータ損失の恐れはありません。



最近はこの環境をテストしていますが、通常運用に当たっては問題なさそうですね。
この記事もVMware上のSLED11にアクセスして書いています。

唯一,ゲストOSの時刻がズレるという問題がありますが。。。