impracticable theory 机上の空論

ポータブルオーディオ 主にカスタムイヤーモニター

Opera 15 is Not Opera

Opera 15がリリースされてました

http://www.opera.com/ja/computer

 

Webkitベースのあの子です。バージョンは12.15から15までジャンプしています。  

ブックマークがなくなり、スピードダイアルに統合されました。

気になるページを簡単にスタックするスタッシュ機能や、オススメニュースを自動的に集めてくれるディスカバー機能が新しく搭載されています。

 

Opera 15についてのユーザーの反応はTwitterを見るとわかりやすいと思います。

http://realtime.search.yahoo.co.jp/search?tt=c&ei=UTF-8&fr=sfp_as&aq=-1&oq=&p=opera&meta=vc%3D

 

もしあなたがChromeを使っていて、ブックマークも拡張機能もそれほど使っていないというのであれば、Opera 15に乗り換えることはそれほど難易度が高いものではありません。

ただ、旧来からのOperaユーザーにとってOpera 15への移行はとてもつらく我慢がならないものになるでしょう。

 

Operaにはインターネットに必要な全てが揃っていました。

最も長い歴史を持つ独自のレンダリングエンジンを使用したブラウザがありました。RSSリーダーやメーラーもあります。

快適にブラウジングを行うためにわざわざエクステンションを入れる必要はありませんでした。

マウスジェスチャーやショートカットのカスタマイズ、サイト毎にCSSJavaScriptを設定出来る柔軟さ、Tab-On-Topやスピードダイアル・タブスタックという独創性。ブックマークや設定の同期機能。

それら全てがOperaには内蔵されていました。

 

Opera 15ではそれらのほぼ全てが失われています。

一部については、今後取り戻す予定はないそうです。

 

確かにこれまでOperaはひどいものを正式版としてリリースしたことは(よく)ありました。

大手サイトが利用できない・日本語が利用できないことはよくありますし、起動すらままならない状態でリリースしたことすらあります。

それでもそれがユーザーが望んたOperaであることには違いありませんでした。

 

Opera 15がリリースされた時、これほどまでにユーザーに望まれないリリースはあったでしょうか。

そこにはOperaOperaであるべき機能も信念も見受けられません。

Opera 15はOpera 15であってOperaではないのです。