impracticable theory 机上の空論

ポータブルオーディオ 主にカスタムイヤーモニター

須山 FitEar Private 333 - ファーストインプレッション

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3ウェイ3ユニット3レシーバー構成(Low x 1 / High x 2)


ロー・ハイ・ハイという3weyの構成は他にはありませんね。



前評判が非常に高かった333を受け取ってきました。
数日聴いての印象を簡単に書いておきます。



初聴きの印象は・・・・

低音が意外と少ない??

試聴機の印象ではUE11とまではいかないまでも重厚な低音が特徴的だったのですが,出来上がったものはそれよりかなりフラットです。

試聴機ではローがボーカルにややかぶっていたのですが,カスタムシェルではそれもなく非常にいいバランスでならします。



前評判通り上から下まで無理なく鳴らしきり,弱点と言うべきところがほとんどありません。


シンバル・ハイハットなどは鋭く,とても好印象です。UEのように太いものではありませんが,十分な音圧があります。


ボーカルは435と比較しても非常に素直。435は厚みがありすぎ前に出しゃばり過ぎるので私には全くあわなかったのですが,333のボーカルはいいですね。
バリトンからソプラノまでは違和感なく柔らかな声を再生します。
ただマイク(録音)によってはちょっとモコモコしますね。これは低音重視のf特を考えると仕方ありません。


低音は,やや緩いものですが全体を包みこんで広がります。
こういった鳴らし方は他にはないのでおもしろいですね。
UE10の低音と比べると解像度では劣りますが,超低音は333の方はよく出ています。
UE10では腰の高かったコントラバスも,沈み込み安定感のあるものになりました。



333の開発のリファレンスであったというPerfumeは確かにとてもあっています。




本当によく纏められており,弱点と言うべきポイントはありません。
あえてあげるとするなら解像度でしょうか。柔らかい音作りと言い換えることも出来ますが,個人的にはもう少しソリッドな方が好みです。

弱点が無いのが弱点といった感じで,すごくイイ!!というところもありません。
ギターの鮮やかさで言えばUE10には遙かに及びませんし,ボーカのクリアさでは2XSにずいぶん劣ります。
両者のもっとも得意とする部分なので比較するのはちょっと無理がありますけどね(苦笑)



ちょっとそこが物足りなかったので今は音響抵抗で試行錯誤しています。
デフォルトはローから,グリーン・グリーン・ブラウンでしたが,先日の仕様変更でグリーン・ホワイト・ブラウンになりました。

若干明るくなりましたがまだ物足りないですね。

写真の設定はブラウン・ホワイト・音響抵抗なしで試しています。これはちょっとヒステリックです。




とりあえず今日はこの程度で。
シェルのフィッティングにやや不備があったので,修正をしてもらってから本格的なレビューをしようかなと思います。